Neurobiology of novelty seeking
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人間の脳は、経験を積むことで学習し、将来の行動の動機付けとなるように適応します。しかし、学習以前のモチベーションを高めるものは何か。
未知のものへの魅力、つまり好奇心は、高次の知識を得るための必須条件である。
新しさを求める生得的な魅力は、複雑な学習を行うための進化上の前提条件であり、生物が適応的な行動レパートリーを獲得するための指針となると考えられている。
実際、マウスやヒトでは、目新しいものを探索することで学習率が向上することが知られている。
さらに、明確な報酬や生物学的に有益な属性をもたない新規刺激が正強化因子として機能することもあり、その強力な動機付け特性が強調されている。
新奇性を求める表現型の高さは、依存症や双極性障害など、いくつかの精神神経疾患の病前の危険因子であり、その関係はネズミのモデルでも再現されている。
Ahmadlouらは、マウスの新奇性探索を促進するために、覚醒状態と環境中の刺激に対する親近感を統合する内側浸潤帯(ZIm)のニューロン集団を同定している。
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【感想】
新規性を求めることで有益な属性を持たない新規刺激が誤学習されることがある。
これらはゲーム障害などの問題にも大きくつながりうる(つまりBoredな状態を避けるためにいろいろなゲームに手を出し嗜癖化する)と考えられるのではないか。
後程時間あればしっかり精読する。
Science 14 May 2021:
Vol. 372, Issue 6543, pp. 684-685
DOI: 10.1126/science.abi7270