うつ気分はBMIを用いて改善できる(04 Oct 2021, Nat Med)
https://www.nature.com/articles/s41591-021-01480-w
Closed-loop neuromodulation in an individual with treatment-resistant depression
うつ病患者が持つ、気分に関わる固有の領野よ脳活動を電極で常時モニターし、機械学習を用いて「うつパターン」が検出されたら電気刺激をすることで気分を急速かつ持続的に改善できたという報告。
N=1のケースレポートみたいなものですが、画期的なように見えます。
ただし色々と突っ込みどころはあって、たとえば
・HAM-D6のうつスコアがそんなに短期間でそこまで変動するのかなぁ(だとしたら再テスト信頼性やばいことになるぞ)
・プラセボ効果の検討もないのにそんなに強気で大丈夫?
などなど…
ただいずれにしても発想そのものが素晴らしいのはもちろんのこと、機械学習技術x臨床のゲームチェンジャーにはなりえる論文かなと思います。